2005年1月7日(金)13:47

シラク大統領:「EU憲法国民投票はトルコ加盟問題とは無関係」

パリ(AFP)

フランスのジャック・シラク大統領は国民や政治家に対して、来るべきEU憲法批准の国民投票をトルコのEU加盟問題と切り離して扱うよう要求した。この二つのテーマは互いに「何の関係もない」と大統領は新聞社を迎えた新年レセプションの席で述べた。

フランスは夏までに、おそらく5月か6月に、国民投票を実施してEU憲法の承認を決定する。国民投票にトルコ加盟論争が影を落とさぬよう、フランスはトルコ政府との加盟交渉を遅い時期に開始するよう強く主張していた。結局、12月にブリュッセルで開かれたEU首脳会議では、加盟交渉開始期日を2005年10月3日とすることで合意された。

シラク大統領はまた、国民投票では「ひとえに欧州の将来の問題」がテーマとなる。しかしいくつかのテーマを絡ませようと試みる人々がいる。彼らは「不安を弄んでいる」のだと、トルコのEU加盟に過半数が反対するフランス国民の心情を踏まえ、批判を行なった。

「もしいつかトルコがEUに加盟する日が来れば、その時点でトルコは相当の改革プログラムを完了し、根本から別の国になっているだろう」。「そうなれば、またそうなった時のみ」、すなわち「10年か15年後」の時点で、フランス国民は国民投票によりトルコの加盟を支持するか否かを決めることになるのだ、とシラク大統領は語った。

フランス議会は1月25日からフランス憲法の改正を協議する。これはEU憲法の批准に備えた措置である。また政府は、今後候補国のEU加盟を国民投票に諮るという規定を設ける意向である。

原題:Chirac: EU-Referendum unabhaengig von Tuerkei-Frage




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